その身体の症状、原因はストレスかも?

心療内科や精神科に来院される方は、気持ちの落ち込みなど精神的な症状だけではなく、頭痛、腹痛、動悸など身体症状を訴える方が多くいらっしゃいます。検査をやっても器質的な問題が見つからない場合、これらの原因はもしかするとストレスかもしれません。

〇不安(ストレス)と体の関係
会社の会議や授業の発表の直前、「失敗して笑われたらどうしよう…」と考えて胸が苦しくなったことはないですか?首や肩の感覚はどうだったでしょうか。緊張して体が硬くなっていませんでしたか。

人は不安を誘発する考えやストレス状況に対して、まず筋肉を緊張させて反応すると言われています。すると、筋肉から脳に不安や緊張感が伝わり、刺激を受け取った脳がさらに筋肉を緊張させる…と負のスパイラルが起こります。そして、負のスパイラルが加速し緊張状態が続くと、自律神経が乱れ、頻脈や頭痛、胃痛、下痢などの身体症状につながります。

〇不安を小さくする方法
こうした負のスパイラルを断ち切る方法をいくつかご紹介したいと思います。

1)身体の緊張を緩めよう(リラクセーション)
身体の筋肉をあえて緊張させることにより、その反動でリラックス状態を作る方法を紹介します。
まず、ギューッと力を入れて肩を持ち上げます。5秒~7秒ほど緊張状態をつくりましょう。そして、パッと力を抜きます。肩が下がり身体がゆるんでいるのを感じましょう。
次に、こぶしを5秒から7秒ほど固く握りましょう。そして、フッと力を抜きます。指が開いてリラックスした状態を味わいます。お腹にギューと力を入れてフッと力を抜く、足をギューッと力を入れて力を抜く…こうしたやり方は体の各部位で行うことができます。

2)ホッとできる場所をイメージしよう
自分にとって安心できる場所を心の中に思い浮かべましょう。自宅のリビングのソファ、庭で飼っている犬と遊んでいるとき、美容院で髪を洗ってもらっている状況…あなたにとって安心できる場所(光景)はどんなところでしょうか。
不安になったり緊張したときは、自分にとって安心できる場所や気持ちのいい状況を思い浮かべて、心と体をリラックスさせましょう。

3)ゆっくり時間をかけて呼吸しよう
ストレスを感じたとき、緊張したときには呼吸が速くなります。そこで、呼吸をゆっくりして気持ちを落ち着かせましょう。深呼吸は身体をリラックスさせる副交感神経の働きを活性化させます。大きく息を吸って、ゆっくり吐きましょう。「やり方がよくわからない」という人は次の方法を試してみてください。
 ➀まずは鼻から息を吐ききって、4秒くらいかけて鼻から息を吸う
 ➁呼吸を4秒ほど止める
 ③8秒くらいかけて息を吐き出す。

リラックスできる方法は一人一人違います。先ほど挙げたもの以外にも、アロマなどの好きな香りをかいだり音楽を聴いたり、リラックス方法はたくさんあります。自分に合ったものを見つけてストレスや不安な気持ちと上手に付き合っていきましょう。

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